イベント・体験 石川県

2025.10.22 更新

記念日こそ、金沢へ —ひがし茶屋街の老舗料亭金城樓で過ごす特別な一日

玄関の金屏風
建物の外観
部屋からお庭を眺める

今度の記念日は、金沢で特別な時間を過ごしませんか?
季節によって彩が移ろう、その日にしか出会えない空間と料理があなたをお待ちしています。
大切な日にぴったりの老舗料亭金城樓の魅力と、ここで挙げられるちょっと珍しい"茶婚式"スタイルの結婚式についてもご紹介します。

1. 一期一会を味わう。明治23年創業金城樓

別館「不二庵」の桐の間
夜のお部屋
玄関のお庭
宿泊部屋
宿泊部屋のお風呂

1-1. 今この時を寿ぐ空間としつらえ

金城樓(きんじょうろう)は金沢駅からバスで12分と、アクセスも抜群です。
出格子と石畳の古い街並みを楽しめるひがし茶屋街が徒歩圏で、観光にもとても便利な立地。
金沢の雅びを象徴する華やかな文化が栄えた浅野川エリアにあり、伝統文化、匠の技、そしておもてなしの心を丁寧に受け継いできた料亭です。

金城樓ではすべての個室からお庭を眺められ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
24節気や月の初め・終わりなどの細やかな季節感を大切に、そしてその会の趣旨に応じて、掛軸や装花といったしつらえが整えられます。
ここで過ごす時間は、その季節その時だけの唯一無二の瞬間。
大切なご旅行や記念日など、特別な日を演出するのにぴったりです。

金城樓では純日本の空間に浸り食事ができるほか、実はそのまま宿泊することも可能です。
金城樓を旅の起点にひがし茶屋街をのんびり散歩すれば、非日常感溢れる滞在になること間違いなしですね。

1-2. 五感で愉しむ加賀料理

金城樓では、石川県の土地が育てた新鮮な食材が美しく生まれ変わった料理が、代々継承した器類に盛り付けてひとつひとつ丁寧に提供されています。
その日の料理は、その時期にしか味わえない旬のもの。
巡り合わせの妙を堪能することができます。
一方、治部煮などの伝統料理は代々の料理長が受け継ぐ変わらぬ味。
何度訪れても四季折々楽しめる変化と、心に寄り添ういつもの味を、是非特別な日の思い出にしてくださいね。

郷土料理の治部煮
夏のお刺身は涼やかに
会席
夏の料理
婚礼料理の大鯛の唐蒸し

2. 記念日のその先へ。金城樓の特別な婚礼

金城樓で彩ることができるのは、大切な記念日だけではありません。
結婚式という華々しい新たな歴史の始まりの日を、この格式ある場で迎えることもできます。
金沢の伝統と文化を背景に、ここで執り行われる「茶婚式」が静かに注目を集めています。
その奥ゆかしい魅力をご紹介しましょう。

茶婚式でいただくお茶

2-1. 茶婚式とは?

茶婚式は、茶道の精神や作法を取り入れた日本独自の結婚式。
従来の神前式や仏前式とは異なり宗教色がなく、茶道の「和敬清寂(一期一会)」の精神を大切にした儀式となっているのが特徴です。
金城樓では茶婚式を約15年前に始め、この挙式スタイルでこれまで多くのご夫婦の門出を見守ってきました。
茶道はかつて城下町であった金沢の地でとても大切な文化であり、茶の湯文化でお客様に佳き日の歓びを届けたいという五代目主人の想いから、茶婚式をプロデュースしたそうです。

茶道のお道具

2-2. 式次第と意味

茶婚式は挙式の場。式典として神聖なものになるよう、和の厳かな雰囲気が貫かれています。
金城樓での茶婚式は、ここだけのオリジナルの式次第で進みます。
この次第は、茶道の師や華道家の意見も取り入れながら、一から創り上げたこだわりのものなのだとか。
新郎新婦が箸を使い、盛付けられた主菓子をお皿に取分けてゲストに振る舞う「箸取りの儀」は、ウェディングケーキのファーストバイトから着想を得たもの。
両家と列席者との末永い繁栄を願う大切な一節です。
「誓飲の儀」は、茶人が点てたお茶を飲み交わし、新郎新婦が夫婦の契りを誓う儀式。
ひとつの器で交互に飲むことで固い絆で結ばれ、一生苦楽を共にするという意味が込められています。

箸取りの儀
お茶をたてる五代目主人

2-3. 茶婚式で伝える想い

金城樓の茶婚式では、その日に合わせたおめでたいしつらえが施され、器も特別なものが使用されます。
式で使われる和菓子は、自分たちらしいとっておきの和菓子を選ぶことができるのだそう。
画一的な結婚式とは一線を画す、生涯忘れることのない、珠玉の一日となるに違いありませんね。

茶婚式の会場
鶴と亀を模したお菓子

金沢の老舗料亭金城樓には、その日その時の特別な出会いが待っています。
お食事でも、宿泊でも、そして一生に一度の晴れ舞台でも、どんな機会も彩る座を満喫しに、是非訪れてみてください。

ひがし茶屋街近く、伝統を紡ぐ金城樓

※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。

記事作成者:COREZO